ポケポケ新パック【超克の光】で登場したグレイシアex。現状どちらかと言えば微妙よりの評価を受けているように感じるが、実際のところどうなのか?そこで今回はグレイシアexの強みを徹底考察し、その強みを最大限生かせるデッキを提案する。
とまぁ建前はおいといて、
私は「グレイシアex」と「カイ」を使いたいんだよぉ~!!


「グレイシアex」の虹枠は最初の110連で、「カイ」は最近ゲットチャレンジで入手できた!!!【超克の光】で特にほしいと思っていたのがこの2枚だっただけにとてもうれしい。
せっかくでてきてくれたこれら2枚のカード。コレクションとして終わらせるのはあまりにももったいない。
そう、いつだってデッキ構築は使いたいという想いから始まるのだ!
さぁ、活躍させる方法を見出そう!
グレイシアexの基本性能
そんなわけで、まずは「グレイシアex」の基本性能を見ていこう。

- イーブイから進化可能な1進化ポケモン
- HP140
- ワザに必要なエネルギーは水2個含む合計3エネルギーで威力は90
- 弱点は鋼
- にげるためのエネルギーは1個
- 水タイプのexポケモン
- 特性持ち
このようになっている。
その中でもこのポケモンの一番の個性はやはりその特性「スノーフィールド」にあるだろう。
このポケモンがバトル場にいるかぎり、ポケモンチェックのたびに相手のバトルポケモンに10ダメージを与えられる。
「ポケモンチェック」というなにやら新しいワードが出てきたが、これはお互いの番の終了時にポケモンの状態を確認するタイミングのことを言うらしい。
ぱっと見た感じどく状態とほぼ同じだと思われた方が多いだろう。
その認識はおそらく間違っていない。
なにせ「どく」もポケモンチェックのたびに10ずつダメージが入るからだ。

「どく」と聞いたら真っ先に思い浮かぶのがこのポケモン。このポケモンも特性で毒状態にできる。
ただ「どく」とは微妙に違う点がいくつかある。
そこで次項では「どく」と「グレイシアex」の特性「スノーフィールド」との違いをみていくことにしよう。
「どく」との違い
「スノーフィールド」の優れている点
まずは「どく」よりも優れているところを3つ挙げようと思う。
1つ目は「グレイシアex」はバトル場にいるという条件さえ満たしていれば永続的に盤面に影響を与え続ける効果であるのに対し。「どく」はどくにするという操作が必要不可欠であるという点だ。
一言で言えば「常在型能力」なのか「起動型能力」なのかという違いである。
先ほどあげた「マタドガス」もまさにそうで、特性「もれだすガス」を使うという操作(起動)をして初めて毒ダメージが入るようになる、これはあたりまえと言えばあたりまえだが。
しかし「グレイシアex」はそうではない。
どくにするなどの操作不要で常にダメージが入るのだ。
この違いがなにをもたらすのか?
- 「グレイシアex」のワザで相手バトルポケモンを倒したときの相手後続ポケモン
- 自分バトルポケモンが気絶し、ベンチの「グレイシアex」を出した後の相手バトルポケモン
これらにダメージが入る!


「パルキアex」が倒された後、「グレイシアex」がバトル場に、即座に10ダメージが入る。これは「毒」にはできない芸当。
次に2つ目だが、「どく」を含む状態異常は相手ポケモンが進化すると解除されてしまうが、特性「スノーフィールド」は相手ポケモンが進化しようがしなかろうが問答無用でダメージが入り続ける点。
これもかなり重要な違いだろう。
そして3つ目が状態異常が効かない「アルセウスex」にも「スノーフィールド」ならダメージが入るという点。
少なくとも「アルセウスex」は現状よく見るポケモンなのでこの差も無視できない要素なのは間違いない。
「どく」の優れている点
ここまで特性「スノーフィールド」の優れている点を挙げてきたが、実は「どく」の方が優れている点もいくつかある。
それがどくポケモンが倒されてもどく状態は解除されないという点。
「グレイシアex」は倒されると当然ながらその特性も消えてしまうが、「どく」は相手ポケモンが逃げるか進化でもしない限り残り続ける。
また相手ポケモンがどく状態で威力が上がるワザもある。

第二弾【幻のいる島】環境で一時期話題になったカード。条件こそついているものの非exのポケモンが2エネで120ダメージを出せるのはなかなかに強力。
ざっとこんなところだろうか。
また「マタドガス」と「グレイシアex」で比較した場合、「マタドガス」は非exであるという点や「キョウ」が使えるという点、1エネでワザが出せるという点で優れている。

一方「グレイシアex」はにげエネが1である点や後述する「カイ」や「カスミ」のサポートが受けられる点、3エネかかるもののワザの威力は高いなどの利点がある。
「マタドガス」と「グレイシアex」はどちらも一長一短。どちらも構築次第で輝ける。
「グレイシアex」を使う上での最大の課題
ここまでで「グレイシアex」の特性には「どく」よりも優れている点が多くあることがおわかりいただけたと思う。
いや、中にはそんなことはすでに承知の上だと思われていた方もいるかと思う。
それを承知の上でなお「グレイシアex」は扱いづらいと感じるその最たる理由は、exポケモンでありながら特性の発動条件がバトル場にいるとき限定だという点にあるのではないだろうか?
これはたしかに頭を抱える問題だ。

「グレイシアex」の特性「スノーフィールド」はバトル場にいるときにしか発動しない。このポケモンを活躍させるためには必然的にバトル場に居座ることを前提で構築を進めることとなるのだが、exポケモンであるため気絶させられると2ポイントを取られる。これが痛い。

「ダークライex」の特性ならば自身がベンチにいても相手バトルポケモンに20ダメージを与えられるのだが・・・。
しかしだ、一旦考え方を変えてみよう!
たしかに「ダークライex」はベンチにいても特性を使える、それは「ダークライex」の強みであることは疑いようがない。
だがスタートポケモンが「ダークライex」だった場合はどうか?
そして反対に最速で「グレイシアex」に進化できた場合、この対面を考えるとどうなるだろうか?
実はこの場合、「グレイシアex」と「ダークライex」の特性はほぼ同じになることがわかるだろうか!
「ダークライex」は自身に1エネをつけて20ダメージを与えるのに対し、「グレイシアex」はポケモンチェック毎に10ダメージ、言い換えるとターンが回ってくる度に合計20ダメージを与えることができるからだ!
同じくバトル場にいるならば特性の性能はほぼ同じ。なんならエネルギーをつけるという動作をしなくても20ダメージを出せる「グレイシアex」の方が強いとさえ言える。ワザの威力も「グレイシアex」の方が10高い。
さらに続けよう、この対面をシミュレーションしてみる。
実はこの対面「グレイシアex」側が圧倒的に有利なことがわかるだろうか?
不利だとされる先行を「グレイシアex」側が取った場合
グレイシアex | 残りHP | ダークライex | 残りHP | ||
先行1ターン目 | イーブイバトル場 | 60 | 後攻1ターン目 | ダークライ1エネ | 140 |
先行2ターン目 | グレイシア進化&1エネ貼り | 140-20= 120 | 後攻2ターン目 | ダークライ2エネ | 140-20=120 |
先行3ターン目 | グレイシア2エネ | 120-20=100 | 後攻3ターン目 | ダークライ3エネ、攻撃 | 120-20=100 |
0 |
少しわかりにくいかもしれない、そしてこのままでは結局のところ後攻3ターン目に「グレイシアex」はぴったり沈むことになる。
だが「グレイシアex」側は「カイ」や「きずぐすり」、「大きなマント」などがふんだんに入っている。
そのうちの1枚でも引ければ不利だとされる先行であったとしても「ダークライex」を先に倒すことができるということに注目してほしい!
さらに「カスミ」で表が1枚でも出れば先手後手は逆転だ。
なんなら「グレイシアex」側が後攻を取れれば「ダークライex」はほぼ確実に仕留めることができるはず。
つまりだ、何が言いたいのかというと「グレイシアex」は対面性能が非常に高いポケモンだということなのだ!
「グレイシアex」の特性は一見すると地味に思える、しかし環境に多くいるHP140ラインのポケモンならば特性込みでエネルギーが3個たまった時点でぴったり落とせるラインとなる。
「グレイシアex」の特性はたしかにバトル場でしか使えない、これはそれなりに厳しい条件だ。
しかし、思った以上に対面性能は高いということがわかっていただけたと思う。
これを踏まえてデッキリストを公開したいと思う。
デッキリスト

これがデッキリスト【かわいい全一】
散々書いててこれかと、あまり真新しさは感じないかもしれない。
正直に言おう、これはオリジナルデッキではない。
「グレイシアex」をなんとか強く使いたいと自分でも試行錯誤し、いくつも動画を見た。
その結果行きついたのがコレというわけだ。
温故知新、先人の意見を取り入れ、昇華することは悪くない
そう言わせていただこう。
なによりグレイシアちゃんが喜んでいる、ならそれでいいんだ。
というわけで解説に移ろう。
やはり最初に考えていたのは「グレイシアex」をバトル場に出す関係上、2-2進行を意識して構築したいというのがあった。
そこで相方となるexポケモンを探していたのだが。
正直「パルキアex」は候補に挙がっていなかったのだ。


「パルキアex」は「マナフィー」と組むものという固定観念が私の中にずっとあった。このリスト(細部は少し違うかもしれない)、を見つけたとき、「どうして気づかなかったんだろう…!」というくやしさを感じてしまった。いや、この固定観念を外してくれた発案者に感謝!!
「パルキアex」は「マナフィー」と組んで「ディメンションストーム」でフィニッシュするなんとも大味なポケモンだというイメージが強かったのだが、このデッキを使ってみると実はとても繊細なポケモンだということに気づく。
そう、HP150もあって、1エネで30ダメージが出せるのはシンプルにエライ。

(画像:パルキア単)「ディメンションストーム」が打てる場面でも盤面次第ではあえて打たないことも。この駆け引きが面白い。


(画像:パルキア単)相手バトルポケモンをHP20まで削り「ナツメ」で交代して両面取りする。これも「パルキアex」を使うなら覚えておきたいテクニックだ。
基本的にはそんな「パルキアex」と「グレイシアex」の両方が倒されたら負けとする構築となっている。
この構築は以前紹介した「リーフィアセレビィ」デッキの考えを踏襲している。

ポケモンは1進化ポケモン1組と種ポケex1枚の合計5枚。ポケモン通信を1枚採用しているところまで同じ。
ポケモンの数を極限まで絞っている理由として、引きたいポケモンを引ける確率を上げるということと、サポートカードを多く積めるというのがある。
・カイ


・カスミ


もはや説明不要な2枚。
「カイ」は水ポケモンの耐久力を上げてくれる。「グレイシアex」とはまさに相性抜群。
「カスミ」は上振れ期待もさることながら、先行不利を1表でも出してくれれば逆転できるなど採用しない理由はない。
また「イーブイ」は「たいあたり」のものを採用している。

後攻を取った場合に20ダメージを確実に与えておくことで、エネルギーが3個たまったときに「グレイシアex」でちょうどHP140のポケモンを倒せるためだ。
特筆すべきはそんなところだろうか。
まとめ
いかがだっただろうか。
「グレイシアex」の特性はバトル場にいるときにしか発動しないという条件こそあれ、実は対面性能がそれなりに高いという点や「カスミ」、「カイ」の強力サポートカードが使えるという点。
そして同じくexポケモンである「パルキアex」と組ませることで仮に「グレイシアex」が倒されたとしても同じく耐久力の高い「パルキアex」でとどめを刺すというゲームメイクができたりとその特性の条件が気にならないレベルまで昇華することができていると感じている。
「グレイシアex」を使ってみたかったがいい使い方がわからないという方にぜひ試してもらいたい。
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